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オススメ本『佐賀のがばいばあちゃん』 [本]

『佐賀のがばいばあちゃん』のような人間になりたいと思う。
まだまだ修行が足りないけれど。

『佐賀のがばいばあちゃん』とは、漫才師の島田洋七さんが実のおばあちゃんのことを書いた本です。
十数年前(もっと前か?)にテレビでも話題になりました。

日々、食べる物にも困る生活をしているにも関わらず、笑って生きる。そんながばいばあちゃん。
『がばいばあちゃんの 笑顔で生きんしゃい!』では、乞食(あえて乞食と書いてあり、本の中でその理由も説明がされていますが、私もそれに倣い)のみならず、自分ちに泥棒に入った人にまで食べ物を分けるほどの人物です。

買占めに走った人たちは不安なんだろうと思います。でも、自分が必要以上に購入した分は、買えなかった人の分。他の人の分を取っている。ということを想像できていない。さらに、もしかしたら「自分さえ良ければ」という気持ちまで、実は、あるのかもしれない。

そして、お金の問題。人間、必要最低限のお金があれば生きていけます。
生きていくのに必要な物は、
「住まい」
「必要最低限のお金」
「健康」
の3つなんだろうと思う。
この3つさえあれば、人間、何度でもやり直しができる。

大変な今の世の中、またみんなに読まれたらいいな、と思ってご紹介。。
『佐賀のがばいばあちゃん』
『がばいばあちゃんの 笑顔で生きんしゃい!』
『がばいばあちゃんの 幸せのトランク』
オススメです[ぴかぴか(新しい)]

私がクドクド書くより、島田洋七さんが本に書いたプロローグを読むと、どんな本か分かると思いますので以下『佐賀のがばいばあちゃん』から抜粋して記載させて頂きます。

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プロローグ

 ある夕ご飯の席のことだった。
「ばあちゃん、この二、三日ご飯ばっかりでおかずがないね」
 俺がそう言うと、ばあちゃんはアハハハハハハハハ・・・・・・と笑いながら、
「明日は、ご飯もないよ」
と答えた。
 俺とばあちゃんは、顔を見合わせると、また大笑いした。
 今から四十年ほど前の話である。
 思えば、あれから世の中は急変した。
 所得倍増計画、高度経済成長、大学紛争、オイルショック、地価上昇、校内暴力、円高・ドル安、バブル、そしてバブルの崩壊、価格破壊、就職氷河期・・・・・・。
「今、世の中はひどい不景気だ」とみんなは言うけれど、何のことはない。
 昔に戻っただけだと、俺は思う。
 変わってしまったのは、人間の方だ。
 お金がないから。
 ホテルで食事ができないから。
 海外旅行に行けないから。
 ブランド物が買えないから。・・・・・・そんなことで不幸だと思ってしまうなんて、どうかしている。
 リストラされた人は気の毒だと思うけれど、それだってものは考えようだ。
 朝八時に起きて満員電車に揺られて会社に行って、働いて、残業して、飲みたくもない酒の席に付き合って、終電車に乗って帰ってくる・・・・・・そんな人生から解放される新たなチャンスだと思うことだって、できるはずだ。
 それに、今後どう頑張っていこうかと夫婦や家族で話し合うことになるから、コミュニケーション不足なんてこともなくなるんじゃないだろうか。
 お金がないから、不幸。
 今は、みんなが、そんな気持ちに縛られ過ぎていると思う。
 大人がそんな考えだから、子供も健やかに過ごせるはずがない。
 ディズニーランドに連れて行ってもらえないから、流行りの服が買ってもらえないから、親を尊敬しようとしない。
 成績が悪いから、いい学校に入れないから、自分の未来は真っ暗だと思う。
 そんな子供ばかりが育ってしまい、毎日がおもしろくなくて、将来に希望を持てなくて、少年犯罪が増えてゆくのだ。
 本当はお金なんかなくても、気持ち次第で明るく生きられる。
 なぜ断言できるかと言うと、俺のばあちゃんがそういう人だったからだ。

(中略)

 裕福なはずはないが、冒頭のような、ばあちゃんとの暮らしの中から、人間の本当の幸せというものを学んできたように思う。
 九年前、九十一歳でばあちゃんが大往生してからは、特にばあちゃんの遺してくれたものの存在を、大きく感じるようになった。
 今、みんなはとてつもない勘違いをしているんじゃないだろうか。
 四十年前までは確かにあった幸せを放棄して、不幸な方へ、不幸な方へと進んでいる気がする。
 みんな、道を間違うな!
 佐賀の、がばい(すごい)ばあちゃんの話を聞いてくれ!!
 幸せは、お金が決めるものじゃない。
 自分自身の、心のあり方で決まるんだ。
 
----------『佐賀のがばいばあちゃん』より





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